選択科目2-2 関係者との調整方策とは?【技術士二次試験】

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目次

関係者との調整方策「分析」

選択科目2-2の設問3で聞かれる内容として、

「関係者との調整方策」があります。何を答えるべきか分析していきます。

筆者は令和3年度の試験で選択科目2はA判定でしたので信頼のおける内容です。

解答に「書くべき内容」
  • 多様な関係者の利害=相反する項目の「トレードオフ」
  • 相反する利害を解消する調整方策=トレードオフの「解決策」
  • 明確なデザインと現場感覚=解決策の「目的や効果と他部門と協力」

【選択科目Ⅱー2ー1】
 (3)業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
 引用元:令和2年度 技術士第二次試験問題「機械部門ー機械設計」

選択科目2-2「評価項目」

選択科目2-2ではコンピテンシーの中から

「マネジメント」と「リーダーシップ」を示す必要があります。

特に、設問と整合する「リーダーシップ」は必須項目となります。

選択科目2-2の評価項目

受験申込み案内「リーダーシップ」

【リーダーシップ】
・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,
 多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,
 プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。
 引用元:令和3年度 技術士第二次試験 受験申込み案内

修得ガイドブック「リーダーシップ」

【3.2.8 リーダーシップ】
 リーダーシップとは
 「目標達成への意志」(目的・目標に向かって進もうという 方向性を示す能力)と
 「協調性への配慮」(周りの関係者との協調性といった組織の維持に関する能力)から
 構成されていることである。
 引用元:修習技術者のための修得ガイドブック(第3版)

解答パターン

リーダーシップの概念に留意して 設計部門の視点 で解答を作成します。

「効率化・効果的」とありますので、現状の「ネガティブ」を方策で「ポジティブ」に持っていきましょう。

設問③で約250文字(10行)を目安に具体例を交えながら記載します。

書き方としては「順接の3段論法」と「逆説の3段論法」があります。

解答例1

(3)業務を遂行するための関係者との調整方策(21文字)
 ①~の活用
  (目的)~ため、(手段)~により、(効果)~を~し効率化する。
 ②~の調整
  (問題)~である。
  そのため(手段)~により、(効果)~を~し効率化する。
 ③~の導入
  一般的には~である。しかし(問題)~である。
  そのため(手段)~により、(効果)~を~し効率化する。

技術士試験では「開発」よりも「設計」が好まれまるので注意。

多様な関係者

  • 製造部門、製造技術部門、
  • 生産部門、生産技術部門、生産管理部門、工場、
  • 品質部門、品質保証部門、品質管理部門、
  • 営業部門、マーケティング部門、代理店、
  • 協力会社(部品加工など)
  • 関係顧客(製品使用者、装置設計者、装置使用者など)
  • 地域住民、上級管理職、認証機関、研究部門、購買部門、貿易部門など

関係者との調整方策

  • 他部門を含めたデザインレビューで意見を交わし、
    入手性 / 作業性 / 組立性を確認して設計へ反映する(56文字
  • 定期的な会議などのコミュニケーションによる情報共有や進捗確認(30文字
  • PLMに3D-CADデータを早期に投入することで情報共有する(30文字
  • 3Dプリンタなどラピッドモデルを用いた組立性や作業性を確認する(33文字
  • 設計課題を解決するための製造技術開発を早期に打診する(26文字
  • 対応規格を品質部門や貿易部門へ早期に情報共有する(23文字
  • 品質部門のレビュー参加により過去の不具合から学び不具合を防止する(32文字
  • 試作数量を早い段階で生産部門と情報共有し専攻手配する(26文字
  • 生産数量を早い段階で購買部門と情報共有し専攻手配する(26文字

<使えそうな言葉
設計期間の短縮、製造工程の短縮、製品コストの削減、手戻りの削減、専門的な、 多面的な、 例えば(具体例)、ロバスト設計 、スケジュール、日程を計画する、設計FMEA 、工程FMEA、過去の不具合、FTA、未然防止、再発防止、ナレッジデータベース、ボトルネック、見える化、PDCA、報連相、合意形成、情報を周知する、フロントローディング、コミュニケーションの行き違い防止、作業性の向上、歩留まりの改善、協力を得る、生産効率の向上、

関係者との調整方策まとめ

選択科目2-2では評価項目の能力を確認するため「リーダーシップ」に関する問は設問形式が変わっても出題が予想されます。

自身の業務と関連付けながら、方策の具体例や期待効果を整理しましょう。

評価項目が明確な分は得点を見込みやすい設問なので着実に得点しましょう!

解答に「書くべき内容」
  • 多様な関係者の利害=相反する項目の「トレードオフ」
  • 相反する利害を解消する調整方策=トレードオフの「解決策」
  • 明確なデザインと現場感覚=解決策の「目的や効果と他部門と協力」
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