プラスねじの頭形状とプラスドライバーの先端種類

おやじ

厳密に言うと「プラス」なんて無いぞ。

日本人がプラスと呼んでいるネジの頭は「プラス」ではありません。

「???」私はいったい何を言っているのでしょうか?

規格上、厳密に言えばプラスというねじ頭の形状はありません。

日本語では「十字穴つき」、英語では「cross-recessed head」と呼ばれるものです。

更に紛らわしいことに同じように見えるプラスにも「種類」が存在します。

ねじ穴に合わないドライバーを使用するとカムアウトによりねじ頭を損傷することがあります。

ねじ呼び vs ねじ回しの関係
  • H形のねじには、PH形のねじ回し
  • Z形のねじには、PZ形のねじ回し
目次

プラスねじとプラスドライバーとの相性と関連規格

ねじとドライバーは別々の規格番号で管理されています。

国内規格は「JIS」、海外では「ISO」に準拠しています。

ドライバーの形状に関する規格(JIS規格・ISO規格)

現在ドライバーの規格では、ドライバーの先端サイズは「0~4」で規定されています。

  • JIS B 4633「十字ねじ回し」
  • ISO 8764 -1「Assembly tools for screws and nuts」
  • ISO 8764 -2「Screwdrivers for cross-recessed head screws」

プラスねじの形状に関する規格(JIS規格・ISO規格)

現在ねじ規格では、ねじ頭の穴サイズは「0~4」で規定されています。

ドライバー先端やねじ頭の十字穴サイズは「0」「+0」「No.0」「0番」など様々な表記があります。

  • JIS B 1012「ねじ用十字穴」
  • JIS B 0201「ミニチュアねじ」
  • ISO4757「Cross recesses for screws」

プラスねじ形状の種類

プラスねじ頭の形状

日本人がひと口に「プラス」と読んでいるねじは

英語圏では「Phillips Screw」と「PoziDriv Screw」に分けられています。

H形:最も一般的なフィリップス形のねじ(Phillips)

JIS B 1012では「H形」と表記されている十字穴です。

ISO規格では「フィリップス形」と呼ばれており、ドライバーの頭には「PH」や「H」と表記されています。

世界で最も使用されている種類のねじです。

Z形:ヨーロッパで多く使われているポジドライブ(PoziDriv)

JIS B 1012 では「Z形」と表記されている十字穴です。

ISO規格では「ポジドライブ形」と呼ばれており、ドライバーの頭には「PZ」や「Z」と表記されています。

ねじの頭には溝の他にバツのような刻印があり、漢字の「米」のように見えます。

ポジドライブの方がトルクを掛けやすくヨーロッパの製品に多いねじ種類です。

ポジドライブはイギリスEIS社の登録商標です。

同社のポジドライブの発展版としてスパドライブ(SupaDriv)もある。

S形:呼び径M2以下およびM3以下の精密機器用

JIS B 1012 では「S形」と表記されています。

S形は小ねじのため「0番」の規格しかありません。

カメラなど小型の精密機器を扱う特殊な用途に使用されています。

現在は廃止されている日本写真機工業規格JCIS8-70の「精密機器用ねじ」が規格化されたものです。

現在、日本写真機工業会はカメラ映像機器工業会に移管されています。
また、2020年6月に「JCIS8-70:精密機器用ねじ(マイクロねじ)」は廃止されています。

ミニチュアねじ:M1.4以下ねじ

ミニチュアねじは JIS B 0201で規定されており、呼びM0.3~M1.4のねじが対象です。

先3つの「 JIB B 1012」とは別の規格番号であることがポイントです。

ISO 1501を踏襲した種類の規格となっています。

一般的には、呼びがM1.0より小さいものを「ミニチュアねじ」と呼ぶようです。
これは、JIS B 0201のS形とJIS B 1012 ミニチュアの規格に重なりがあることに起因しています。

ねじにある丸い刻印「ISOマーク」

ISOマーク
わかもの

ねじの頭に稀に付いてる丸い刻印は何?

古いJISの名残りで「ISOマーク」と言われています。

昔、M3/4/5のねじピッチがJISとISOで異なっていたときに区別するために出来たものです。

現在は表示義務もなくなったため不要ですが、残っている製品もあるようです。

+00:+000:+0000:規格があるか?

基本的には「0番」のドライバーは「M2.0」までの適用です。

そのためミニチュアねじに対応するためにあるのが「+00、+000、+0000」のねじ回しだと思われますが、

対応するドライバーの規格は見つけられませんでした。

プラスねじの頭形状とプラスドライバーの種類まとめ

ねじの頭やドライバーの先端形状は大きさが異なれば気づきますが

形状の違いを作業中に意識することは少ないと思います。

そのため作業中に無理に力をいれてしまいねじを舐めてしまうことがあります。

ねじを損傷しないためにも作業前に軽くねじとドライバーを当てて、食いつきを確認するようにしましょう。

以上。最後までお読みくださりありがとうございます。

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