環境配慮設計DfEと3Rの違い【キーワード学習】

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環境配慮設計(DfE)とは?

環境配慮設計は「 Design for Environment:DfE 」ともいいます。

過去に「H27Ⅱ-2-1、R02Ⅱ-1-4」で出題実績があります。JISでは環境適合設計と言います。

わかもの

「DfE」と「3R」の違いは?

おやじ

3Rは環境配慮設計に含まれているぞ!
違う部分は大きく4つ!

 環境配慮設計とは、「製品のライフサイクル全般にわたって、環境への影響を考慮した設計」のことを言い、DfE(Design for Environment)、環境適合設計、エコ・デザインなどと呼ばれることもある。

環境展望台:環境技術解説>環境配慮設計
環境配慮設計の内容
  • 3R「Reduce、Reuse、Recycle」
  • ①長期使用性
  • ②省エネルギー
  • ③運送の容易性
  • ④有害物質の使用制限

3R+Renewableについて

環境配慮設計に含まれる3RとRenewableを解説します。

3Rにはそれぞれ優先順位があり「Redude:省資源 > Reuse:再使用 > Recycle:再資源化」です。

日本では「プラスチック資源循環戦略」により「3R+Renewable」が国策となっています。

コンビニの袋やプラスチックスプーンなどが有料になったのもその一環です。

Reduce「リデュース・省資源」

  • 製品包装を簡易化して軽量化する。
  • 部品を部分的に肉抜きして使用料を減らす。
  • 廃棄物の重さや大きさを低減する。
  • WEEE指令「電子電機廃棄物指令」:電気電子機器廃棄物指令(ヨーロッパ)

Reuse「リユース・再使用」

  • 余寿命のある部品は他の製品へ組み込んで再使用する。
  • モジュール化の推進による再使用を推進する。
  • 再生可能材料の利用などグリーン調達により資源循環に寄与する選択をする。

Recycle「リサイクル・再資源化」

  • 分解性を高め分別を容易にする。
  • 回収では金属と樹脂など分類が容易な組み合わせを選択する。
  • 樹脂部品の材質の刻印をするなど分別に与する情報を提供する。
  • ペットボトルをペレットにして再度プラスチックとして再資源化する。

Renewableとは何か?「再生可能!」

Renewableとは「再生可能」という意味で、その読み方は「リニューアブル」です。

従来の3Rの考え方に加えて、特にプラスチックについては「Renewable」が重視されています。

その結果が最近のワンウェイプラスチックへ対する規制です。

捨てる事が前提となっているプラスチックを選択する機会を減らして、再生可能な物を選びましょう。

有害物質の使用制限

有害物質の使用には「含有量規制と総含有量規制と濃度規制」がある。

  • CMR物質「人の健康に影響を及ぼす物質」
  • PBT物質「難分解性や生物備蓄性と有毒性のある物質」
  • RoHS指令 / REACH指令(ヨーロッパ)
    規制物質は「鉛・カドミウム・水銀・六価クロムなど」
  • TSCA(アメリカ)
    有害物質規制法:難分解性と生物蓄積性と毒性化学物質などPBT物質に関する規制
  • PFOA規制
    有機フッ素化合物に対する規制。PFOAは半導体分野で主に使われており環境負荷が高い。

環境配慮設計と3R+Renewable まとめ

環境配慮設計はSDGsと絡めて解答しやすい内容です。そのため、必須科目1の解答でも非常に使い勝手のいいキーワードとなります。

周辺語も含めて整理することで解答に厚みが出ますので重点的に学習しましょう。

関連キーワード

環境配慮設計、DfE、SDGs、3R、リデュース、リユース、リサイクル、再利用、再使用、排出削減、環境負荷、LCA、ライフサイクルアセスメント、省エネルギー、etc…

参考情報

参考資料は順不同で記載しています。

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