プラスチック部品の設計に役に立つ参考書おすすめ3選【初級-中級-上級】

当ページのリンクには広告が含まれています。
わかもの

プラスチック部品の設計むずかしすぎる・・・

プラスチック部品の設計を普段どうさなさっていますか?

大量生産する製品ではプラスチック部品の利用と設計は避けて通れません。

この記事では私が買って良かった射出部品設計の参考になる本を3冊ご紹介します。

目次

プラスチック部品の設計を勉強する方法【機械設計者】

プラスチック製品は切削などでも製作できますが

大量生産する場合は金型を用いた射出成形によって量産されています。

射出成形には切削加工には無いたくさんの注意点があるので体系的に書籍で勉強しましょう。


射出成型で作る部品の難しさは「トライ&エラー」が難しい点にあります。

形状を変えるには金型の形状変更が生じるために

「成型機から降ろす」⇒「金型を加工する」⇒「金型を組み立てる」と簡単にはできません。

特に近年は予算的に厳しい製品企画も多く若手に失敗できる機会は与えられません。

少ない失敗を糧にできるよう知識を整理します。

ご紹介する本の概要
  • 右も左も分からないときに読む本(2時間で読めます)
  • 本格的に設計を始める前に読む本(形状の注意点が分かります)
  • 樹脂特有の特性を理解する本(粘弾性やクリープ特性に強くなります)
わかもの

金型は作るのも直すのも高いので失敗できない・・・

①思い通りの樹脂部品設計:プロトラブズ【初心者】

1冊目は「 思い通りの樹脂部品設計 」です。

3Dモデルによる試作を請け負っていた「プロトラブズ」により書かれています。

以前はWebの「技術資料」からほぼ同じ内容を学習できでいましたが、プロトラブズが日本国内から撤退したことにより書籍からのみ情報を得ることができます。

内容はかなり優しいのでベテランの方には物足りないと思いますが、2時間で樹脂部品のことを学べる「初学者」おすすめの1冊です。

  • タイトル「思い通りの樹脂部品設計」
  • 発売日:2012年05月25日(日刊工業新聞社)
  • 執筆者:プロトラブズ

②射出成形特性を活かすプラスチック製品設計法:本間 精一【中級者】

2冊目は「 射出成形特性を活かすプラスチック製品設計法 」です。

プラスチックの書籍で有名な本間さんの1冊です。

本の構成がプラスチック部品を設計する方にやさしい構成となっています。

  • 樹脂材料の物性
  • 射出成形の特性
  • 良くあるトラブル
  • プラスチック部品設計の進め方

そのため、本を読み進めて行けば自然と設計ができるようになります。

もし今回ご紹介する本のうち1冊しか買えないとすれば私はこの著書を購入します。

本格的にプラスチック部品を設計する1歩目に必読の1冊です。

  • タイトル「射出成形特性を活かすプラスチック製品設計法」
  • 発売日:2011年07月01日(日刊工業新聞社)
  • 執筆者:本間 精一

③設計者のためのプラスチックの強度特性: 本間 精一 【上級者】

3冊目は「設計者のためのプラスチックの強度特性」です。

2冊目に続いて本間さんの著書となります。

  • 樹脂の粘弾性特性の理解 ⇒ 粘弾性モデルの図がめちゃくちゃ分かりやすい。
  • 樹脂のクリープ特性の理解
  • 樹脂の寿命に影響を与える特性の理解

プラスチック部品の強度設計をするうえで誰もが疑問に思う内容が「Q&A形式」でまとめられており私にとってバイブル的な存在です。

特にプラスチック部品の強度を理解する上で避けては通れない特性がいくつかありますが、樹脂の寿命を加味した強度設計をする方に適した1冊です。

わかもの

ほんとに神書籍!

  • タイトル「設計者のためのプラスチックの強度特性」
  • 発売日:2011年04月28日(丸善出版)
  • 執筆者:本間 精一

樹脂部品設計を勉強する参考書おすすめ3選まとめ

プラスチック部品は日常にあふれていますが

それを設計するためには体系的な知識習得と実務での経験が欠かせません。

加えて樹脂材料は年々進化しておりより複雑な物性を持つようになってきています。

そのため継続的な学習が必要となりますが基礎固めに本での学習もいかがでしょうか?


以上。最後までお読みくださりありがとうございます。

参考情報のおまけ

書籍の他にプラスチック部品を設計する際に参考しているサイトです。

特に「プロトラブズ」の「図解 樹脂部品設計:Vol.1 と Vol.2」は手早く復習したいときに重宝しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次