口頭試験での義務と責務の違いを調べる

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技術士口頭試験における3義務2責務

近年は減少傾向の試問ですが、技術士の口頭試験では技術士法の第4章「技術士等の義務」を試問されます。

覚え方としては「しん・ぴ・こう・めい・し」です。

技術士法「第4章 技術士等の義務」@原文に筆者が追記しています。
  • 第44条:信用失墜行為の禁止(義務①:信)
  • 第45条:技術士等の秘密保持義務(義務②:秘)
  • 第45条の二:技術士等の公益確保の責務(責務①:公)
  • 第46条:技術士の名称表示の場合の義務(義務③:名)
  • 第47条の二:技術士の資質向上の責務(責務②:資)

技術士法の第4章は「義務」について記載されていますが
「責務」は「第〇条の二」として記載されていることが分かります。

義務と責務の違い

一般に「義務」と「責務」は似た言葉ですが、私は以下のように解釈しています。

  • 義務:法律や規律などに照らして守らねばならぬこと。違反時に罰則がある。反対語として「権利」がある。
  • 責務:義務と責任を合せた概念。しかし違反時の罰則がないため倫理に近く高尚な考え。

対比する言葉として「義務、責務、責任、権利」があります。
説明責任などは果たさなくても罰せられないが果たすべき当然の行い。

最も重視すべき義務

義務は全て重要ですが口頭試験時に重視すべきものは存在します。
これは技術士法の第1章に記載されている「目的」から2点に集約できます。

公益の利益の優先が最も重要です。なぜならば、技術士は国民経済の発展に資することを目的としているからです。

  • 科学技術の向上
  • 国民経済の発展

「公益の利益の優先」が最重要であると考えます。

義務に関連する事項を整理する

下記の3つは似たような言葉が出てくるので本番までに整理しましょう。

  • 技術士法の第4章 技術士等の義務
  • 技術士倫理綱領の基本綱領
  • コンピテンシーの技術士倫理本文

技術士法における罰則(第8章)

義務に関連した代表的な罰則を2つ示します。義務と合わせて覚えてください。

  • 秘密保持義務に違反すると「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」
  • 名称表示の義務に違反すると「30万円以下の罰金」

参考情報

参考資料を順不同で示します。

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