リスクアセスメント【キーワード学習】

当ページのリンクには広告が含まれています。
目次

リスクアセスメントとは?

リスクアセスメントはRisk Assessment:RAの略称でです。
一般的な呼び方をすると「あーるえー」と言われています。

職場などを安全な状態に保つ組織的な活動でISO12100で規定されています。ここで表現される安全とは「許容不可能なリスクがない。つまり、許容可能なリスクへ低減できている状態」のことです。

RAは「労働安全」か「機械安全」の文脈で使われるか注意が必要です。
・労働安全のRAは「ISO45001:労働安全衛生マネジメントシステム」で、
・機械安全のRAは「ISO12100:基本安全規格」が該当します。

本格的に学習を進める際には企業サイトで画像をみることをオススメします。

RAリスクアセスメント「Risk Assessment」

RAの一般的な手順を示します。
大きな工程は「①~④をリスク分析、⑤をリスク低減」と分類できます。

  1. 対象範囲の設定(どこで、だれが、なにを、どんなふうに使用するか)
  2. 危険源ハザードの特定(裂傷、切断、巻き込み、圧迫)
  3. リスク見積もり(頻度×重大性)
  4. リスク評価
  5. リスク低減状態の確認

リスク低減方策「3ステップメソッド」

リスク低減方策は下記の3つのことです。
番号は対策の優先順位や有効性と対応しています

  1. 本質的安全設計方策(事象が起こらないようにする
  2. 安全防護および付加保護方策(保護具、起こっても影響が小さくなるようにする
  3. 使用上の情報提供(取説や音や光での警告、使用者に自主的な防護を求める

機械安全の原則

機械安全の原則として

  1. 人は間違える(人と機械(危険源)を空間的に分離する
  2. 機械は故障する(人と機械(危険源)を時間的に分離する

化学物質のリスクアセスメント

化学物質リスクアセスメントに関連してGHSラベルの有害性の表示を列挙します。

化学薬品の有害性はMSDSやSDSと呼ばれ安全データシートとして提供されているため、この情報をもとに実際の使用状況を想定して化学物質のリスクアセスメントを実施します。

  • 爆発性 / 引火性 / 可燃性(強制換気)
  • 皮膚刺激性 / 腐食性(保護着)
  • 眼に対する重篤な損傷性 / 眼刺激性(保護メガネ)
  • 呼吸感作性(マスクの着用)
  • 水生環境有害性(廃棄の注意)

リスクアセスメントまとめ【機械部門】

リスクアセスメントは機械部門でも頻出キーワードです。近年ロボットとの協調などで人と危険源の距離は近くなっています。

周辺語も多く図で書かないと分からない部分もありますが、製品開発をしていると必須の内容です。

キーワード

リスクアセスメント、3ステップメソッド、リスク分析、リスク低減、評価、再評価、ISO12100、ISO/IEC/ガイド51、危険源、発生確率、残留リスク、同定、安全防護、保護方策、本質安全設計、許容、etc…

参考情報

参考資料は順不同で記載しています。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次