幾何公差を勉強するおすすめ参考書3選【初級-中級-上級】

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わかもの

幾何公差の設定むずかしすぎる・・・

部品形状は「寸法公差」だけでは完全に定義できません。厳密に部品形状を定義するため、日本国内でも「幾何公差」の利用促進が叫ばれて10年以上が経過しています。近年ISOが改定され国内JISの整備も進んでいますが、まだまだ諸外国に対して遅れているのが現状です。

幾何公差を使わずに機能部品を定義できるのでしょうか?


また幾何公差を図面に入れると生産現場から計測するのもタダじゃないと突き上げられたり、

幾何公差が入った図面で見積ると購買部や資材部から苦情がくるのも原因だと思います。

また加工業者も幾何公差を無視していたり、日本のものづくりの地盤沈下を感じます。


そこで図面だけでも十分な内容を書くために

本記事では「幾何公差のおすすめ参考書」をご紹介します

今回紹介する本は私が過去に読んだことのある書籍となっています。

こんな人向けの本を紹介します
  • 幾何公差を勉強したことが無い方
  • 幾何公差を図面に入れたい方
  • 幾何公差の入れ方を演習したい方
目次

幾何公差を図面に入れる勉強をする方法【機械設計者】

幾何公差も単独で使用する場合は簡単ですが

複合して使用されると定義される形態が複雑になります。

そこで設計者のレベル別に参考書をご紹介していきます。

ご紹介する3冊
  • 初級者向け:幾何公差の使い方・表し方(第2版)
  • 中級者向け:設計者は図面で語れ! ケーススタディで理解する幾何公差入門
  • 上級者向け:幾何公差<見る見るワカル>演習100
わかもの

幾何公差に優しい世界を目指して!

初級者向け:実用設計製図 幾何公差の使い方・表し方【レビュー】

1冊目は「実用設計製図 幾何公差の使い方・表し方」です。

想図研の小池さんによって書かれています。

ひとつひとつの幾何公差の意味が丁寧に書かれており入門書として適正が高いです。

とにかく図が豊富なので「初級者」おすすめの1冊です。私も机の中に常備している本のひとつです。

  • タイトル「実用設計製図 幾何公差の使い方・表し方(第2版)」
  • 発売日:2019年04月27日
  • 執筆者:小池 忠男

中級者向け:ケーススタディで理解する幾何公差入門【レビュー】

2冊目は「ケーススタディで理解する幾何公差入門」です。

著者は幾何公差で有名なプラーナ―の栗山さんです。

国内の幾何公差の講座では「小池さん」と「栗山さん」が頻出なので信頼できる書籍です。

こちらは1冊目よりも更に幾何公差を図面に書くという視点で書かれているので中級者向けとしました。

幾何公差のことはある程度わかっていて、図面にどう入れていくかはこちらで学びましょう

  • タイトル「ケーススタディで理解する幾何公差入門」
  • 発売日:2020年07月28日
  • 執筆者:栗山晃治

上級者向け:幾何公差<見る見るワカル>演習100【レビュー】

3冊目は「幾何公差<見る見るワカル>演習100」です。

こちらも1冊目の小池さんによる著書で、2021年2月に発売された新しい書籍となっています。

最新のISOに従って100題の演習問題と丁寧な解答が記載されています。

  • 演習問題100問という硬派な構成
  • 1問に対して十分な量の解説
  • 最新のISOを反映している内容

自分は幾何公差を使えていると自身がある方は実力を試してみてはいかがでしょうか?

ちなみに私の場合、演習問題は3割ぐらいしか正解できませんでした…

  • タイトル「幾何公差<見る見るワカル>演習100」
  • 発売日:2021年02月17日
  • 執筆者:小池 忠男

幾何公差を勉強する参考書おすすめ3選まとめ

令和の機械設計者は「幾何公差」を避けては通れません。

もし2D図面が無くなったとしても、幾何公差による部品形状の定義はなくなりません。

幾何公差が分からなければ部品の形状を正確に定義できませんが、

その一方で「幾何公差」に注力する時間をかけられることは少ないと思います。

図面に1つずつ幾何公差を入れる手助けに本での学習を体系的に実施しましょう。

ご紹介する3冊
  • 初級者向け:幾何公差の使い方・表し方(第2版)
  • 中級者向け:設計者は図面で語れ! ケーススタディで理解する幾何公差入門
  • 上級者向け:幾何公差<見る見るワカル>演習100

以上。最後までお読みくださりありがとうございます。

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