選択科目2-1【平成29年度】機械部門-機械設計
平成29年度の「機械部門-機械設計」選択科目2-1について解説します。
選択科目2-1は「キーワード問題」です。
平成29年度は かなりオーソドックスな出題内容 でした。
- VE、実施手順、
- ISO12100、3ステップメソッド、
- プラスチック、熱可塑性、熱硬化性、
- V&V、検証、妥当性確認、
〇過去問の入手はこちら
技術士二次試験 過去問題 > 01 機械部門|日本技術士会
選択科目2-1-①|VE(バリューエンジニアリング)
キーワードの「VE」に関する理解と実用が求められています。
コストダウン手法のひとつと考えれば
「選択科目2-2」でも出題しやすい内容です。
- 機能の定義
- 機能の評価
- 具体案の作成
解答に記述する際は「何のVEか」主語の部分を明確にすると採点者に優しい解答となります。
VE、value、バリュー、function、機能、cost、コスト、V=F/C、、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- MONOist
事例で知るVA・VEのコストダウン手法ABC - TechNote|iPROS
VEを使ったコスト見積もり:構想設計の基礎知識4
選択科目2-1-②|ISO12100 リスクアセスメント
キーワードの「機械安全」に関する問題です。
技術士二次試験では「機械安全」は頻出の内容と言えます。
機械部門では「マネジメント上のリスク」と「機械安全におけるリスク」は
少し異なるので意識的に分けて学習しましょう。
ISO12100、リスクアセスメント、3ステップメソッド、機械安全、リスク、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- 日本産業標準調査会
JIS B 9700(ISO12100)|機械類の安全性 - Safety Navi|オムロン株式会社
ISO12100に基づくリスクアセスメント - TechNote|iPROS
機械安全の基礎知識
選択科目2-1-③|プラスチック
機械材料「プラスチック」に関する問題です。
機械材料は過去に出題があり頻出の内容と言えます。
試験における プラスチックの切り口は3つ 考えられます。
- 「熱可塑性」vs「熱硬化性」
- 「強化プラスチック」vs「強化無しプラスチック」
- 「汎用プラ」vs「エンプラ」vs「スーパーエンプラ」
プラスチック、熱可塑性、熱硬化性、FRP、GFRP、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- TechNote|iPROS
プラスチックの基礎知識
選択科目2-1-④|V&V(検証と妥当性確認)
キーワードの「V&V」に関する問題です。
「平成28年Ⅱ-1-1」に出題されている頻出の問題です。
設計審査(デザインレビュー)と相性が良く必ず勉強する必要があります。
機械部門だけでなく「V&V」は多くの分野で実施されています。
検証と妥当性確認、V&V、Verification、Validation、設計審査、デザインレビュー、設計者CAE、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- 株式会社東芝|東芝レビュー 67巻7号(2012年7月号)
上流設計から保守までを高度化するシミュレーション技術
1DCAEによるものづくりの革新
選択科目2-2【平成29年度】機械部門-機械設計
平成29年度の「機械部門-機械設計」選択科目2-2について解説します。
設問の種類としては必須科目1や選択科目3に近い内容です。
選択科目2-2-①|開発期間の半減
開発期間の半減を目的とした製品開発マネジメントが求められています。
QCDの「開発のDelivery」の革新です。テーマとしては頻出の内容です。
「平成28年Ⅱ-1-4 / 平成26年Ⅱ-2-1 / 平成25年Ⅱ-2-2」にも
類似の出題がなされており頻出の問題と言えます。
前提条件として「多様なニーズの対応」が与えられています。
「課題に何を設定するか?」によって「解決策」が変わってくるので
「解決策」を見通した上で「課題」を設定する必要があります。
- 開発期間を半減するためのボトルネックは何でしょうか?
- 開発期間をどう定義するか?⇒(導入文)
- 開発期間を半減させる利点は何か?⇒(導入文)
- 開発期間のどこをどんな風に変更しますか?
この内容は「生産マネジメント」の書籍に詳しいので買って読んでみてください。
開発期間の図が書けると説得力が生まれますし難しくないので練習しましょう。
ボトルネック、クリティカルパス、フロントローディングFL、コンカレントエンジニアリングCE、試作レス、仮想試作、手戻り、問題解決、CAE、PLM、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- 株式会社東芝|東芝レビュー 62巻9号(2007年9月号)
フロントローディングによる上流設計力強化
開発イノベーションとCAE
選択科目2-2-②|製品の大幅な軽量化
製品の大幅な軽量化を目的とした製品開発マネジメントが求められています。
「平成25年Ⅱ-2-1」にも出題されており頻出の問題と言えます。
前提条件として「材料の視点」を与えられています。
具体的な製品例を挙げれなければ
材料の適用箇所も書きにくいため難しい問題だといえます。
軽量化、金属-非金属、鉄-非鉄、金属-樹脂、マルチマテリアル、マテリアルインフォマティクス、異種接合、CAE、最適化設計、位相最適化、トポロジー最適化、ジェネレーティブデザイン、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。