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段落番号の見出しをなぜ付けるのか?
技術士二次試験では各設問への回答を原稿用紙へ記入します。
論文中では各見出しに「段落番号(項目番号)」をつけた方が格段に可読性が向上します。これは技術士二次試験では大問に対して複数の小問が設定されているため、設問に解答が答えられているか「1:1」で対応した方が確認が容易だからです。
当然、読みやすい論文の方が採点者への印象は良くなり合格へ近づきます。
- この記事では、どんな「段落番号(項目番号)」の振り方があるかを解説しています。
- また、各見出しの「文中での引用の仕方」もまとめています。
見出しの構成について
段落番号の各論へ入るまえに「見出し構成」についてお話します。
この記事では見出しの「大きさ」と「順番」を下記のように規定します。
悩ましい部分
段落番号を付けるにあたって悩ましいのは、
それが「見出し」なのか「箇条書き」なのか という部分です。
設問で解答数(X個)と指定されている場合は「箇条書き」が分かり易くなります。
ただ、文章中で後から当該部分を引用することが難しくなります。
「見出し」と「箇条書き」を分けて認識しよう
見出しパターン「JIS Z8301」
JIS Z 8301 に「規格表の様式及び作成方法」という規格があります。
その中にある「22 箇条及び細分箇条」という項目が参考になります。
- 1(章)
- 1.1(節)
- 1.1.1(項)
箇条書き
箇条書きパターン3つ
- 「章」の直下に箇条書きパターン
- 「節」の直下に箇条書きパターン
- この形式で書くためには「1.2 節」が必要となる。
- 「項」の直下に箇条書きパターン
- この形式で書くためには「1.1.2項」が必要になる。
引用する場合の「書き方」
- 「章・節・項」を引用する場合は簡単です。
X節で挙げた「~」・・・
X項で挙げた「~」・・・ - 「箇条書き」を引用する場合は先行する「章・節・項」を引用します。
X節の①で挙げた「~」・・・
X項の①で挙げた「~」・・・
原稿用紙に記載する段落番号のつけ方まとめ
いろいろと解説してきましたが、厳密な段落番号のつけ方のルールはありません。
そのため、試験本番では段落番号のつけ方に頭を悩ませるのはもったいないことです。
事前の練習で決まった「型」を練習しておき、限られた時間を有効に使用しましょう。
参考情報
参考資料は順不同で記載しています。
- 日本産業標準調査会
JIS Z 8301(2019)「規格表の様式及び作成方法」 - ISO / IEC Directives, Part 2
「Principles and rules for the structure and drafting of ISO and IEC documents」 - 参議院法制局
条・項・号・号の細分 - 有限会社アトリエ・ワン
「取説やビジネス文書の項目番号の付け方」