
選択科目3【令和2年度】機械部門-機械設計
令和2年度の「機械部門-機械設計」選択科目Ⅲについて解説します。
制度改定後の初めての必須科目の筆記試験でした。
筆記試験では「少子高齢化」などの具体的な数値を覚えておくと
試験管に理解度をアピールしやすいのでおすすめします。
〇過去問の入手はこちら
技術士二次試験 過去問題 > 01 機械部門|日本技術士会
選択科目3-1「モビリティサービスの向上」
約280文字 の問題文に対して、設問(1)~(3)という基本的な設問形式でした。
大きなテーマは「モビリティサービスの向上」です。
前提条件として多くの具体的な交通手段が例示されています。
ご自身の業務がモビリティが専門でない場合でも
「品質・生産性・信頼性・安全性」の観点から解答が可能な問題となっていました。
また、設問(1)の設問形式も僅かに変化し「製品と技術」を挙げることを求めています。
- 高齢化と過疎化(移動インフラの維持問題)
- MaaSのICTを通した実現(Mobility as a Service)
- ラストワンマイルの移動手段問題
選択科目3-①【解説】
設問では具体的な「機械製品及びそのサービス」の例を挙げることを要求されている。
受験者の中で「モビリティ」の設計などに携わっている者は限定されるため
日頃から社会インフラに関して高い関心が無ければ答えにくい問題であった。
ただ問題文の中で「バス、電車、レンタカー、シェアサイクル」といくつか場面が記載されているので
その中から選択するのが無難である。
選択した機器が「どういった機器で、どういった狙いがあるのか」を
記載すると解答全体に一貫性が増します。
電気自動車、水素自動車、電動サイクル、自動走行、自動運転、ライドシェア、シェアサイクル、シェアリングエコノミー、etc…
参考情報
参考資料順不同で示します。
- 特許出願動向調査|特許庁
Maas(Mobility as a Service) - 政策動向|産業技術総合研究所
スマートモビリティチャレンジ - 情報通信白書|総務省
次世代の交通 MaaS
選択科目3-2「設計者CAEが可能な人材の育成」
約240文字 の問題文に対して、設問(1)~(3)という基本的な設問形式でした。
大きなテーマは「設計者CAEが可能な人材の育成」です。
技術士二次試験は「CAD/CAM」の出題内容が古い印象がありましたが少し新しい傾向です。
- 開発コストの削減
- 設計サイクルの短期化
- ハードウェアとソフトウェアの発展
選択科目3-②【解説】
設計CAEでも「CAE」が抱えている「問題や課題」は同じです。
違いがあるとすれば専任者や専門家かどうかという部分です。
ここに「検証と妥当性確認(V&V)」を絡めて解答します。
検証と妥当性確認、V&V、設計審査、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- 株式会社東芝|東芝レビュー 62巻9号(2007年9月号)
開発イノベーションとCAE - Tech Factory
設計者CAEは普通の解析と何が違う? - 日刊工業新聞社|機械設計 2019年4月号
設計者がCAEを正しく使い,正しい結果を得るための実践的知識 - 3D CAD推進プロジェクト|ブログ|meviy
設計者CAEを考えてみる 前編
設計者CAEを考えてみる 後編