選択科目2-1【平成30年度】機械部門-機械設計
平成30年度の「機械部門-機械設計」選択科目2-1について解説します。
選択科目2-1は「キーワード問題」です。
平成30年度は かなりオーソドックスな出題内容です。
- 多品種少量化、標準化、効率化、
- FMTE、FTA、機械設計、
- 転がり軸受、軸受寿命、
- アルミニウム合金、
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技術士二次試験 過去問題 > 01 機械部門|日本技術士会
選択科目2-1-①|標準化の推進
キーワードの「標準化」に関する理解と実用が求められています。
平成30年は「選択科目2-1」としての出題でしたが、
どちらかと言えば「選択科目2-2」で出題しやすい内容です。
原稿用紙1枚で論理を通して解答するのは的を絞らなければ難しいと言えます。
QCの文脈でも「標準化」は語られることが多いので勉強をおすすめします。
【標準】
関係する人々の間で利益又は利便が公正に得られるように、統一し、
単純化を図る目的で、もの(生産活動の産出物)及び
もの以外(組織、責任権限、システム、方法など)について定めた取決め。
引用元:JIS Z 8002(2006)|標準化及び関連活動(一般的な用語)
標準化、標準化の推進、設計の効率化、生産の効率化、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- 日本産業標準調査会
JIS Z 8002(2006)|標準化及び関連活動(一般的な用語) - 日経XTECH|有料会員向けの限定記事
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選択科目2-1-②|FMEAとFTA
機械設計「FMEAとFTA」に関する問題です。
「平成25Ⅱ-1-2」でも同様の出題があり頻出の内容と言えます。
選択科目2-1での出題でしたが「手順」を問いやすいことから
開発プロセスの中で「選択科目2-2での出題」も考えられます。
自身の製品に適用した場合を論文にできるように練習しましょう。
FTAはフロー図が書きやすいキーワードなので練習して得点源になります。
FMEA、故障モード影響解析、FTA、故障の木解析、DRBFM、故障モード、トップ事象、ボトムアップ、トップダウン、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- JIS C 5750-4-3(2011)|IEC 60812(2006)相当
システム信頼性のための解析技法-故障モード・影響解析(FMEA)の手順 - JIS C 5750-4-4(2011)|IEC 61025(2006)相当
システム信頼性のための解析技法-故障の木解析(FTA) - TechNote|iPROS
FTA/FMEA再入門の基礎知識 - MONOist
メカ設計用語辞典FMEA - 日経XTECH|有料会員向けの限定記事
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選択科目2-1-③|転がり軸受の軸受寿命
機械要素「軸受(ベアリング)」に関する問題です。
「平成28Ⅱ-1-3」でも同様の出題があり頻出の内容と言えます。
普段から回転機構を扱わない受験者には難しい問題でした。
寿命を問われる問題は「挿絵」が書きやすいので得点源になります。
軸受けは日本国内のメーカーが強い分野でもあります。
メーカーHPの技術資料が最も信頼できる情報源となります。
ベアリングメーカーHP:日本精工、NTN、ジェイテクト、
機械要素、回転体、軸受、ベアリング、寿命推定、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- 技術情報|株式会社ミスミ
ベアリング
選択科目2-1-④|アルミニウム合金
機械材料「アルミニウム」に関する問題です。
金属材料が直接出ることは珍しいですが
機械材料という枠で捉えると学習対象の材料です。
アルミニウム、2000番代、5000番代、ジュラルミン、超々ジュラルミン、陽極酸化処理、アルマイト、不導体酸化膜、軽量、熱伝導率、電気抵抗、0.2%耐力、電気精錬、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- TechNote|iPROS
金属材料の基礎知識 - 技術情報|株式会社ミスミ
アルミニウム合金の種類と特徴
選択科目2-2【平成30年度】機械部門-機械設計
平成30年度の「機械部門-機械設計」選択科目2-2について解説します。
設問の種類としては必須科目1や選択科目3に近い内容です。
選択科目2-2-①|異種材料の組み合わせ
異種材料の「接合・接着・締結」を取り入れた製品開発マネジメントが求められています。
令和2年「選択科目Ⅱ-2-2」で「マルチマテリアル」が出題されており類似と言えます。
背景として「軽量化」「強度維持」といったトレードオフの解決や
製品の分解のしやすさに考慮した環境配慮設計など「切り口」が多く
出題者が出題しやすいテーマと推測します。
異種材料、金属-樹脂、鉄-アルミ、プラスチック-ゴム、マルチマテリアル、軽量化、環境配慮設計、3R、表面処理、接合、接着、締結、溶接、精錬、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- 中田W&J Solutions|中田一博 オフィシャルサイト
解説記事 - 日経XTECH|有料会員向けの限定記事
異材接合、市場にトライ
選択科目2-2-②|PDMの活用
PDMの活用を通した新製品開発マネジメントを求められています。
前提条件として
- 設計期間の短縮
- 製品品質の向上
PDMは会社によって導入の程度や定義が異なるため
一般論を軸に自分の経験を入れれば高得点と得られます。
PLMとPDMの言葉の違いも抑えておきましょう。
PDM、PLM、BOM、設計、生産、購買、在庫、販売、営業、保守、etc…
参考情報
参考資料を順不同で示します。
- MONOist
メカ設計用語辞典「PDM」 - 日経XTECH|有料会員向けの限定記事
PICK UP DIGITAL「PLMツール」